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 スマートグリッドの基本ユニットとも言えるスマートメーターについて米国特許を調べた。
スマートメーターとは、簡単に言えば、インテリジェント化された電力網から見たときの各家庭への入り口だ。家庭側から見れば、電力網へのアクセスポイントとも言える。
この機器を通じて、電力網からエネルギーをもらったり、売電の形で放出することになる。
 さて、このスマートメーターにはどのような機能が必要になるであろうか?

まずは、メーターなんだから、その家庭で使われる電力エネルギーの測定ができないとだめだ。
そして、売電を考えると、家庭から電力網に放出される電力エネルギーも測定する。
さらに、
検針員の人が測定してもいいが、スマートなんだから、遠隔で測定できるべきだろう。
リモート検針だ。

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2010.01.18 Mon l スマートグリッド l コメント (0) トラックバック (0) l top

 スマートグリッドとは、気まぐれな自然エネルギーを有効的に活用できるようインテリジェント化された電力網のことだ。。

 さて、いきなり脱線しよう。
スタートレック映画の、「スタートレック4:故郷への長い道(THE VOYAGE HOME)」をご覧になられたことがあるだろうか?
筆者はSF映画が好きで、中でもスタトレが大好きで、その中でもこの4が最も気に入っている。最初見たときは、何これ? SFじゃない?と感じたものだ。それというのも、カーク達が20世紀のサンフランシスコにやってきて、どたばたとコミカルに街中を歩き回るのだ。そして、鯨のカップルを捕獲して23世紀に連れ帰り、地球を救う。
 物語の始まりはかなり唐突で、宇宙の果てから正体不明の異性人がやってきて、海にいる鯨と交信しようとする。その影響で海は気化を始め、大気には雲が満ちる。そして、23世紀の主たるエネルギー源である太陽光が使えなくなってしまう。地球全体で太陽エネルギーの最適利用をしているようだが、地球全体が曇り空になってしまっては、エネルギーが枯渇してしまう。
 カーク達の時代には地球規模でのスマートグリッドがあったに違いない。
と、脱線から復帰できた。

 自然エネルギーの代表格は太陽光だが、風も面白い。
筆者の住む地方では山おろしの風が強く、台風なみの風がしばしば吹く。一度、車を降りたとたんに眼鏡を吹き飛ばされてレンズが割れてしまったことがある。ここで自然エネルギーを活用するなら風だなーと常々思っている。とは言っても、あの大きな風車は願い下げだ。低周波騒音以前に頭の上のそういうのがあるのはつらい。人を威圧せず、存在を意識させない風車が必要となってくるだろう。それができれば電柱の上にこっそりと載せてしまって、電柱の数だけミニ風力発電所ができて、それをスマートグリッドに接続する。いいとは思わないか?!

 海に囲まれた日本では自然エネルギーとしては、海流や潮流とかも面白いのではないだろうか?海底に巨大な施設を作るのではなくトロール網のように海底に流す。これも小さなものをこつこつとたくさん作るのがよい。
 いわゆる、水力発電にしても、ダムが必要だという先入観をまずは除けないか? 川に流す形で発電する網のような水力発電機。しかも、劣化したものは自然に分解してなくなる。各発電網はスマートグリッドに接続されているので、生きている発電網からのみエネルギーを集めれられる。
 
 ところで、電力網をインターネットになぞらえている人たちがいるようだ。この発想はとても面白い。そのシステムには電力ルーターなるものが存在していて、上流と下流の間の電力バランスを調整したり、下流内部での相互のやり取りを調整したりするらしい。
 LANのスイッチングハブや、ルーターにはメモリが搭載されていて、情報を格納し必要なときにパケットとして、送信する。このメモリにあたるものが、電力ルーターでは電池やキャパシターになる。情報とエネルギーが対応する訳だ。
 現在の電力網は並列の世界だ。ACコンセントの右側は部屋中のACコンセントの右側につながっている。これをLANのようにスター状に接続するものにしたらどうなるだろうか? これを便宜的に「電力LAN」と名づけよう。電力LANはエネルギーの伝送のみならず、情報もやり取りできればいい。
 想像してみて欲しい。手元のフォトフレームをこの電力LANに接続する。同時に窓につるした太陽電池パネルもここに接続する。家の中にある電力LANルーターが適宜、窓辺で発電されたエネルギーをフォトフレームに送り、余ったら蓄積し、外部に売電までやってのける。

 さらにこんなSF的妄想も膨らむ。
情報はパケット化されることではるかに扱いやすくなり、インターネットの世界を生み出した。エネルギーをパケット化して扱うことはできないのだろうか?
それができれば、まさにオンデマンドでエネルギーの受け渡しが可能になる。インターネットを行き交う情報のように、エネルギーが世界中をパケットの形でやり取りされるのだ。エネルギーサーバーに蓄えられたエネルギーや、発電サーバーのエネルギーをアドレスを指定することで、自宅で利用できる。自宅で発電したエネルギーをサーバーにアップロードする。
 カークの暮らす23世紀はこういう時代なのではないだろうか? その時代では、あの野蛮とも言える高圧鉄塔はなくなっているに違いない。

 こういう具合にまずはイメージを膨らませた。
今後、スマートグリッドの米国特許調査を開始する予定だ。
暗い時代に明るい夢を探してみたいと思う。

門伝也(もん でんや)
ブログサイトにも載せました。

続きなどはPDF文庫で




2009.11.15 Sun l スマートグリッド l コメント (0) トラックバック (0) l top