5,389,943( February 14, 1995 ) Title:Filter utilizing a frequency selective non-conductive dielectricstructure Assignee:Lockheed Sanders, Inc.:Massachusetts Institute of Technology: この特許は分割継続を遡ると技術起源が1991年に遡ります。ミリ波から赤外にわたる周波数選択フィルタに関するものです。 特徴的な構造としては、不導体、高誘電媒質を円柱状の形状にして2次元的に規則的に並べた構造になっています。入出力は両端に置いたコイルから行うようです。
Number(Issue):5,386,215( January 31, 1995 ) Title:Highly efficient planar antenna on a periodic dielectricstructure. タイトル:周期的な誘電体構造上の非常に効率的な平面アンテナ。 Assignee :Massachusetts Institute of Technology: 基板内に先ほどの特許と同様な円柱状の集合体があり、それに対して、基板上平面に形成されたアンテナがあり、そこから、基板内の周期構造に対して電波が照射されたり、吸収されたりします。「アンテナが高誘電率を有する半導体基板に、直接作られることが可能であるので、アンテナを含むモノリシック回路はアンテナと一緒のサブストレートおよびバンドギャップを形成する周期的な構成に組み込まれることができる。」とのことで、アナログRFを含むSOCにおいて有効であると思われます。
Number(Issue):5,541,613( July 30, 1996 ) Title:Efficient broadband antenna system using photonic bandgapcrystals. タイトル:photonicなバンドギャップ・クリスタルを使用している効率的なブロードバンド・アンテナ系。 Assignee :Hughes Aircraft Company, Hughes Electronics: この特許は平面アンテナに関するものです。 フォトニック結晶を用いることによって、従来のアンテナと比べて広いレンジで高い電力効率を実現するものです。「バンドギャップが場所の関数」となるようにしてフォトニック結晶を作成し、それに対して入出力を行うことによって、より広い範囲での動作を実現するものです。
Number(Issue):5,541,614( July 30, 1996 ) Title:Smart antenna system using microelectromechanically tunable dipoleantennas and photonic bandgap materials. タイトル:microelectromechanicallyな可変同調型ダイポールアンテナおよびphotonicなバンドギャップ材料を使用している鋭いアンテナ系。 Assignee :Hughes Aircraft Company: この特許は、周波数選択的なフォトニック結晶を含む半導体基板上にセグメント化されたダイポールアンテナを形成する。それらのセグメント化されたダイポールアンテナの接続を「MEMSスイッチを切り替える」ことによって、所望のダイポール・アーム長さおよびダイポール共振周波数を選ぶことができるというものです。 フォトニック結晶とMEMSが出会ったアプリケーションということができるでしょう。
Number(Issue):5,600,342( February 4, 1997 ) Title:Diamond lattice void structure for wideband antenna systems. タイトル:広帯域アンテナ・システムのためのダイヤモンド格子ボイド構成。 Assignee:Hughes Aircraft Company: ダイヤモンド格子構造を、アレイアンテナ・システムのグランドプレーンとして使用するというものです。ここで、このダイヤモンド格子構造を反射板としてつかうことによって効率を高めることが可能です。このダイヤモンド構造は周期的な欠陥を有するフォトニック結晶からなっています。
Number(Issue):5,614,919( March 25, 1997 ) Title:Wire diamond lattice structure for phased array side lobe suppression and fabrication method. タイトル: フェイズドアレー・サイドローブ抑制および製作方法のためのワイヤーダイヤモンド格子構造。 Assignee :Hughes Aircraft Company: この発明はフェイズドアレーアンテナに利用するもので、金属的なメッシュ構造を形成することでサイドローブ抑制が可能になるというものです。そして、このメッシュ構造は、ダイヤモンド格子の炭素原子間のダイヤモンド格子ボンド・リンク構成をエミュレートしているそうです。
筆頭米国分類優先年表示のデータを見るといきなり、面白そうなものが引っかかってきました。Number(Issue)=5,561,071( October 1, 1996 )"DNA and DNA technology for the construction of networks to be used inchip construction and chip production (DNA-chips)."Priority:Foreign Application Priority Data Jul 24, 1989[DE]39 24 454.7というもので、「核酸および特定のDNA結合たん白質の使用による特定の分子の超小形電子回路の構造に関する。」です。どうも、DNAの微細な線を配線として利用しようとするもののようです。大変短い特許で図面が1枚しかありません。 個人の出願のようです。これがもし、LSIにおけるキルビー特許に相当するものになったら、「大当たり」特許なのかもしれません。
次にカリフォルニア大学によるNumber(Issue): 5,545,291( August 13, 1996 )Title:Method for fabricating self-assembling microstructures.タイトル:自己集合超小型構造を作る方法を見ていきたいと思います。 これは、「流体トランスポートによるサブストレートの上へ超小型構造をアセンブルする方法。」だそうです。小さな箱形状のものが基板に開けた穴に、液体中を移動するうちに勝手にはまるもののようです。明細書には、基板に開けた穴というか仕切りの中にはまっている微小物体が写ったSEM写真があります。ちょうど、しきりに入ったお土産用のチョコレートか、もなかのようでもあります。 主たる用途としてはシリコン半導体上に、微小LEDや半導体レーザーを組み込むというような場合を想定しているようです。
次にキヤノンによるNumber(Issue):6,214,738( April 10, 2001 )Title:Method for producing narrow pores and structure having the narrowpores,and narrow pores and structure produced by the method.を見ていきます。 これは基板上に無数の規則正しく並んだ狭くて深い井土状の穴を形成する方法に関するものです。正方形の繰り返しや、三角形構造の繰り返しが可能なようです。機能性物質や、光応用デバイスなど多くの応用が可能だとのことです。粒子線照射と陽極酸化を組み合わせて実現しています。従来の自己組織化の方法による穴の形成方法の改良です。
次にMITによるNumber(Issue):6,294,401( September 25, 2001 )Title:Nanoparticle-based electrical, chemical, and mechanicalstructures and methods of making same.を見ていきます。 「本発明はプリントのようなデポジション技術による電子的で、化学的、機械的デバイスの製作方法に関する。」ものです。この技術を用いれば、ケミカルFETなるものを製造することができるとのことです。これは、MOSFETのゲート部分がBIOLOGICAL MATERIALになっているものです。 例としては「オリゴヌクレオチドの場合、オリゴヌクレオチドの交雑を、検出できる。」が上げられています。このシリコン上層に堆積させる層をつくるときに、自己組織化の技術を用いています。
Number(Issue):6,300,156( October 9, 2001 )Title: Process for fabricating micromechanical devices.タイトル: micromechanicalなデバイスを作るためのプロセス。 Assignee:Agere Systems Optoelectronics Guardian Corp.:Lucent Technologies Inc.: これは、ヒンジ(つなぎ部)を有するMEMSデバイスの製造方法に関するものです。 組み立てがSELF ASEMBLEであるもので主として光スイッチを想定して考えられているようです。共同権利者にルーセントが含まれています。
最後に日本の特許を紹介します。 Number(Issue):5,970,381( October 19, 1999 )Title:Method for fabricating organic thin film.タイトル:有機的な薄膜を作る方法。 Assignee:National Institute for Advanced Interdisciplinary Research: これは、半導体基板上に良質で強固な単分子膜を形成するための方法です。 この単分子膜の形成が自己組織化を利用してなされるものです。「電子回路および光デバイス」の製造に利用できるとのことです。 自己組織化を用いて形成しなかった膜は、耐アルカリ性などの点で弱く複雑なデバイスを造ることができなかったのですが、本発明ではその点が改良されるとのことです。