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第3回配信 ISDの使い方。


 例によって、前回の復習から。
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米国特許庁のホームページにアクセスしてみてください。
http://www.uspto.gov/
Advanced Searchを使います。
AN/xxxは権利者名にxxxを含む特許を検索するということを意味しています。AssigNeeの略ですね。
AN/googleと打ち込んで、Searchボタンを押してみましょう。
検索のGOOGLEを検索しちゃったのです。
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 さて、今日のテーマはISD(ISsue Date)です。
米国特許庁のHELPでは、
Issue Date (ISD)
This field contains the date the patent was officially issued by the US Patent and Trademark Office.
 簡単にいうと、「特許としてオギャーと産まれた日」です。
それまでは、特許出願として、特許庁の胎内に「審査中」として、眠っていたのです。

 では、Advanced Search
http://patft.uspto.gov/netahtml/PTO/search-adv.htm
のQueryのところに、AN/googleとやってSearchボタンを押してみてください。
130件ほどの特許が出てきます。
 次に、
AN/google and ISD/20080101->20081130
とやって、Searchとやると、50件ほどになります。
これは、特許としての誕生日が2008年1月1日から、2008年11月30日までのものを検索したことになります。
書式は、ISD/YYYYMMDD->yyyymmdd
ですね。

誕生日がYYYY年MM月DD日からyyyy年mm月dd日の特許
をあらわしています。

 さて、このISDを何に使うのでしょうか?
実は、手っ取り早く、調査件数を絞りたいときに使います。
例えば関心がある企業があったとして、その企業名だけで、検索をすると、
ぎょえーーというような件数が引っかかってくることがあります。
内容を見る前から、戦意喪失です。
 その時に、過去一年とか半年とかに成立した特許とかに絞ってみていこうとすると、まずは気力がでます。それから、分類を組み合わせたりして、探査します。
 また、調査対象を明確にするという意味もあります。
例えば、AN/googleとやっただけでは、2007年の1月1日に検索した結果と、2008年1月1日にやったのでは結果が異なるはずです。
その間に新たな特許がオギャーと産まれてきているからです。
 このときに、特許の誕生日で調査対象を区切ると便利です。
後に、調査対象を増やす場合には、まだ調べていない誕生日を持つ、特許だけを調べればいいからです。
 その意味で、ISDをつけて調査する癖をつけるのが吉です。

では、
AN/XXX and ISD/YYYYMMDD->yyyymmdd
の書式で、
関心のある企業を検索してみてください。

次回は、明細書の頭の部分を見ていこうと思います。
ではでは。


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2008.12.23 Tue l メルマガ連動企画 l コメント (0) トラックバック (0) l top
 製造部門での派遣切りに続くのは、開発部門での派遣、請け負い切り(エンジニア派遣切り)だろう。これは静かに行われるに違いない。
 開発品種の選択と集中の結果であるからだ。
製品ラインアップの絞込み。展開品種の削減。
マザー製品のみを正社員のみで開発することで、正社員の雇用の確保と開発費の削減を実現する。会社の上層部が短絡的に考えそうなことだ。
 ほんの1年足らず前までは、「エンジニアが足りない」とぼやいていた人達が、今度は、その正反対のことに手を染める。
 「苦渋の決断」と誰もが諦め顔だ。
「科学技術立国」という掛け声を誰もが忘れようとする。
それで、本当にいいのだろうか?

 ここで、ひとつの異論を提案したいと思う。
●大学のTLOに国の予算をつけて、開発部門で切られた派遣の人達をバックエンド込みで雇う。
という提案だ。
なお、
TLOはTechnology Licensing Organization(技術移転機関)の略。

 エンジニア派遣を行っている優れた企業は、特定派遣であることが多い。派遣されているエンジニアは、特定派遣の場合は、派遣会社の正社員である。正社員であるので、派遣元の企業で教育を受け、アドバイスをもらえるメンターや先輩社員までがいる。ただ単に顧客側に放り込まれているわけではない。
 「ちょっと、考えてみます。」と言って、派遣先の要望を吸い上げて、バックエンドの人と相談して、最適な方法を考える。その案を、派遣先に提案する。そうすると、「あそこの派遣会社の人は、若いのにできる!」と評判になる。バックエンドの人は非常に重要な役割を果たしている。
 ノウハウは個人に蓄積されるのではなく人と人の間に貯まるのだ。
思い出してみて欲しい。
何かやろうとしたときに、必ず身近な誰かに相談しなかっただろうか?
。。。だよね?とか、あれどうだっけ?
とか。
 開発部門で働いていた派遣エンジニアの人達のノウハウや力を温存するには、バックエンド(にいるベテランエンジニア)込みで考えることが重要なのだ。

 さて、一方、大学の状況を振り返ってみよう。
大学の人達は、先端的な研究は得意だが、製品化や製品化にまつわる泥臭いことは苦手だ。論文や学会発表もできないしね。TLOもあるにはあるが、企業のサポートを積極的に行うには戦力不足だ。

 TLOに予算をつけて、開発経験のあるエンジニアを派遣元のバックエンド込みで、派遣してもらう。これをすれば、事態は一気に好転するように思える。

 研究や、開発は、そこに行って見ないとわからないことが多い。
そのために普通はプロトタイプをつくり問題点を探り、解決策を特許の形で固定化する。そうやって周辺特許を押さえて、技術の土台を確固たるものにしていく。
そのために、彼らは大きな戦力となってくれるはずだ。

 「科学技術立国」の土台作り。まさに、未来につながる「公共事業」だ。

 派遣業界に対するばら撒きにならないようにするには、特許という測定装置を入れるのがよい。派遣費用を値切れば、開発経験の浅い人だけがくるので、その世話が増えて、特許どころではなくなる。
 逆に、開発経験の豊かな人が来てくれれば、大学の研究者は、アイデアを出すことだけに専念できる。

 また、大学の研究者は新しい測定装置を購入するのに熱心だ。
TLOに行った税金が、装置に化けただけというのも、特許(出願)を監視していればわかる。

 私が以前、行った米国特許調査でも、
特許の件数は、日本の大学関係を全て足しても、スタンフォード大学ひとつにもかなわない。
これを、同じレベルまで引き上げる秘策ではないかと思う。

 ご批判、ご意見をお待ちしています。


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2008.12.23 Tue l CNET連動企画 l コメント (0) トラックバック (0) l top

●燃料電池今昔物語


 今回は、燃料電池関係について見ていきたいと思います。

 データ入り口はここです。
ここで、まず、Assignee分析、優先年表示を見ていきます。
これは、横軸が技術起源年をあらわしています。
いつ頃、どの企業が燃料電池開発にアクティブであったかが、わかります。

 アポロ宇宙船のエネルギー源として使われたというだけあって、
プレイヤーも多く、しかも1980年以前からの活動があったようです。
これでは、あまりに多すぎて全貌が把握できないので、上位20社程度をまとめてみました。

 これを見ていると面白いことに気が付きます。おおまかに3つのグループがあります。

1:1980年前半にピークがあるグループ
Energy Research Corporation
Hitachi Ltd
Mitsubishi Denki
United Technologies Corporation

2:1990年前後にピークがあるグループ
Fuji Electric
Institute of Gas Technology
International Fuel Cells
Kabushiki Kaisha Toshiba
NGK Insulators

3:最近にピークがあるグループ
Ballard Power Systems
General Motors
Honda Giken Kogyo
Matsushita Electric
Plug Power
Siemens Westinghouse Power
Toyota Jidosha
となります。

ここで、過去にピークがあった
United Technologies Corporationについて詳しく見ていきたいと思います。

さてUnited Technologies Corporationの燃料電池はどうなってしまったのでしょうか?
この会社自身は現在も存在していてしかもかなり大きな会社です。だとしたら考えられることは、
(1)事業部か子会社を作った?
(2)事業部門ごと売却した?

 そこで、探検です。まず、United Technologiesの発明者をリストアップします。
約60人の発明者がいることがわかりました。
それらの発明者がなした特許をもとの全体母集団から抽出します。そして、その和集合を権利者別に集計します。
 過去にUnited Technologiresにいた技術者たちが、今も燃料電池関係の現役発明者として仕事をしているとしたらどこにいるかを、このデータから読み取ることができます。

 これを見ると、United_Technologiesの発明者が大部分、まず、International Fuel Cellsに移って、
次にUTC Fuel Cellsに移っていることがわかります。
こういう場合はたいていが社名変更です。

 検索エンジンで検索するとUnited Technologiesのホームページはhttp://www.utc.com/ であることがわかります。
燃料電池関係のホームページは http://www.utcfuelcells.com/whoweare/ourcompany.shtml と思われます。
 これらの情報から、United_Technologiesの燃料電池部門はまずInterlational Fuel Cellsという名称になって、次にUTC Fuel Cellsになったようです。

 これらの情報は上場企業の場合は、http://www.sec.gov/のデータベースから確認することもできるのですが、資料が膨大なためなかなか困難です。

 ベンチャー企業など上場前の企業の場合、こういうデータベースにも登録されていませんし、その歴史を追いかけることはなかなか困難なのですが、このように発明者に注目してトレースすると比較的容易にわかることがあります。

 もちろん、スピンアウトやヘッドハンティングの状況も見えてきます。

 今回は、個別の依頼に対して用いるツールを使って分析してみました。

 特許情報は、先行技術調査以外にも色々と用いることができます。
その性格上、WEBで公開できないものも多々あります。

門 伝也

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また、
米国特許調査、解析ポータルサイトもよろしくお願いします。




2008.12.17 Wed l CNET連動企画 l コメント (0) トラックバック (0) l top
門 です。

米国特許調査、分析ポータルサイト を作りました。
URLは
http://usp-analysis-portal.com/
です。

 順次、公的機関などが作成したパテントマップなどの情報へのリンクを集めていこうかと思っています。
 いい情報があればお知らせください。
有償のパテントマップのサンプルページなどへのリンクも、先方のOKがあればいいかなと考えています。

とりあえず、手前みそですが、私が関係していたものへのリンクを設定しています。

ではでは。



2008.12.17 Wed l お知らせ l コメント (0) トラックバック (0) l top

 今回の話題はDNAシーケンサです。これは、DNAの塩基配列を自動で分析する装置です。
この装置の登場で、DNAの解析が大量かつ高速に行えるようになりました。今回の分類、
分析の母集団DNAシーケンサという用語を明細書中に含む米国特許が対象です。



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 まず、全体的な傾向を見ていきます。
権利者別集計で件数が多いのは、アボット研究所味の素American Cynamid社、アムジェンテキサス大学コンノート研究所コーネル研究財団Diversa社フジサワ薬品Heska社、日立Hoffmann-La Roche Human Genome Sciences社、Incyte Pharmaceuticals社、麒麟ビール協和発酵Novo Nordisk などがあります。
 その中でも特に目立つのは
Human Genome Sciences社:特に1995年に技術起源をもつものに集中しています。DNA、成長因子、タンパク質に関連した特許が目立ちます。
Incyte Pharmaceuticals, Inc.:ここも特に1995年に技術起源をもつ特許が多いです。この年前後に、熾烈な開発競争が繰り広げられたのでしょうか?
Novo Nordisk A/S:この企業の特許は1992年ごろを起源とするものからゆっくりと立ち上がっています。DNA、遺伝子コーディング関係が多いように見受けられます。
●パーキンエルマー社:分子プローブ関係、DNAシーケンスの方法、電気泳動法のためのポリマー、試薬(染料)関係が目立ちます。

 次に筆頭米国分類別集計を見て行きたいと思います。今回は、半導体、ナノテクとは離れ、米国分類800番台にあるトランスジェニックアニマル=遺伝子導入生物を見ていきたいと思います。
これは、俗に言う「遺伝子操作生物」のことで、米国では、人間以外の全ての遺伝子操作生物そのものがが特許として認められます
800/14(哺乳類)のところを見ていくと、特許の名称として「Transgenic non-human mammals producing 。。。」という具合に、題名に、。。。を生産する「人間以外の生物」というものがでてきたりします。その他、800/18ねずみの項目では、「。。。トランスジェニックマウス」という具合に、「え、本当にねずみが特許になっている!?」ってものが現れます。分類項目800/21は、METHOD OF MAKING A TRANSGENIC NONHUMAN ANIMAL.(トランスジェニックの人間以外の動物を作る方法。) となっており、ここには豚の特許があったりします。800/301という項目では、「ミュータント」という言葉が現れ、まるでSFの世界を見ているようでもあります。

 次に、優先年vs成立年集計を見ていきたいと思います。特許対策をほどこすと、特許は分割されどんどん増えていきます。この時、縦軸に優先年をとり、横軸に成立年を取ったときに、特許対策を行っているときに、横方向に集計が伸びて行きます。この性質を用いると、重要な技術がいつ頃、どういう企業によって生み出されたのかということを推定することができます。
 ざっと見ていきますと、1984年1986年に特徴的な動きが見えます。
 1984年に技術起源をもつものとしては、カリフォルニア工科大学とLi-Cor社のDNAシーケンスに関する特許があります。
 1986年に技術起源をもつものとしては、デュポン社の試薬関係が目を引きます。
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  探検隊長より

いやー、ナノテクもすごいですが、バイオ(DNA関係)の世界も、SFしています。あと10年、20年したら、
本当にSFの世界に生活しているんではないだろうかと実感します。その時、それは、
F(Fiction)から(Project-)Xの世界になるのでしょうか?20年後のProject-Xが楽しみです



2008.12.15 Mon l 特許探検隊分室 l コメント (0) トラックバック (0) l top
 昔、犬型のロボット(おもちゃ)を欲しいと思ったことがありました。
犬を飼いたいと思いつつ、それができない状況だったときです。
 結局、その時はやり過ごして、2年近く前に、本物のワンコ(犬)を飼い始めました。 飼い始めて、犬型のロボットを買っていてもすぐに飽きていただろうなと悟りました。本物の犬は、2つの目で、まっすぐにこちらを見つめてくるのですが、そこには確かな知性を感じます。感情や反応も多彩です。犬型ロボットにそれを期待するのは酷だと痛感しました。
 さて、前書きが長くなりました。
今回のお話は、「脳型コンピュータ」です。
SFでは、「ポジトロン電子頭脳」を持ったAIが暴走して、あーーートンでもないことが起こる!って設定がよくあります。 現実は、そんなところには全く到達していないのですが、色々と興味深いものがあります。
ではでは、はじまり、はじまり。
=================================================
 脳型コンピュータは以前、ニューロコンピュータとして研究されていた分野と多くの共通点を持ちます。
 宇宙、深海と並んで、フロンティアと呼ばれる領域でもあります。

 これらのコンピュータは、人間の脳神経をまねてデータ処理することを特徴としています。実際にハード的にまねているものや、処理のアルゴリズムを真似ているものがあります。

 脳の神経の基本素子は、神経細胞(ニューロン)とそれらの神経細胞間の情報をやり取りするシナプスと呼ばれる結合部から成り立っています。
まだまだ、その基本的な処理のメカニズムは研究途上ではあるのですが、ソフトウェアやLSIでその構成や信号処理を真似てみて、メカニズムの研究に役立てていこうという取り組みと、使えるところから使っていこうという取り組みがあります。サイエンスとテクノロジーがまさにそこにあります。

 テクノロジーの代表である米国特許の中から、興味深いものをいくつか見ていきたいと思います。

 コダックからは、「学習できるカメラ」や使用者の「心理状態を把握」するための特許などが出ています。

 DRAMメーカーであるマイクロン社からは歩留まり向上のためにファジーやニューロを用いるという特許が出ています。

 米国陸軍からは、「精神的な決定を推定する方法およびデバイス」なる特許が出ています。視線検知、脳波測定、情報表示を行って意思決定を支援する装置のようです。SFに出てきそうな話ですね。

 IBMからはコンピュータウィルス検知のためにニューロを用いるという特許やジョブスケジューリングに関する特許が出ています。


 ここで、ある特定の特許群に注目して明細書を見ていきたいと思います。選んだのはIBMの約10件の特許群で、技術起源が1990年に遡るものです。
これらが、1992年から1997年にかけて成立しています。
 特許の題名は「アプリケーションプログラムのためのニューラルネットワーク・シェル」で全て同一です。分割や継続を繰り返して成立させているところから、重要な特許ではないかと推定されます。
 アブストラクトによると、「ニューラルネットワーク・シェルと入出力を行うことによって、いかなるアプリケーションプログラムも、ニューラルネットワーク・アプリケーションプログラムになる」というものだそうです。
 「ニューラルネットワークモデルが面白くて理論的に強力であるにもかかわらず、それらは柔軟性がなくて使用するのが困難である。」「ニューラルネットワークの知識を有する非常に熟練したプログラマは、1つのニューラルネットワークモデルの機能を取り入れるために専門アプリケーションプログラムを書き込むことを必要とする。」「これは、明らかに好ましくない人および貴重なプログラム・リソースの浪費である。」とのことで、ニューラルネットワークの機能を備えたプログラムを簡易に得るための環境のようです。アプリケーションプログラムとニューラルネットワークモデルの間をつなぐ機能をもつシェル(プログラム実行環境)を提供することを目的としているようです。
 インターフェースを定義することで、「ニューラルネットワーク・シェルと入出力を行うことによって、いかなるアプリケーションプログラムも、ニューラルネットワーク・アプリケーションプログラムになる。」と断言されています。(す、すばらしい!) 特許群全体での総クレーム数は約90です。開示されている内容は、上層にアプリケーションへのインターフェースがあり、その下の階層にニューラルネットワークユーティリティプログラムがあり、そこでネットワークの定義、生成、学習、実行を行うことができます。
 そのさらに下層にはニューラルネットワークデータ構造があり、そのさらに下層にニューラルネットワークモデルプログラムがありそこで種々のモデルを利用できるようになっています。ちょうど、OSの階層構造に極めて似ています。というか、ニューラルネットワークをサポートしたOSを作ろうとしているかのように見えます。
 アプリケーションを実行する際に、下層の足りないものを順次追加しながら全体としてニューラルネットワーク対応の処理系を自動生成しようとする企てであると思われます。
 今、OSのもつソフトウエアの階層構造がどこか1社の特許となっていたら、すごいことだと思うのですが、ニューラルネットワークという枠組みの中でそれを目指す取り組みだと感じました。




2008.12.14 Sun l CNET連動企画 l コメント (0) トラックバック (0) l top
米国特許調査をやってみよう
 
まずは、前回の復習から。
-----------------------------------------------------------
「米国特許調査から就職する業界を選ぼう!」の説明に近づいてきました。先にお話したように、アイデアの内容をみんなが知ることができるから特許は保護に値します。見方を変えると特許に関する情報は、探偵さんとかを雇って調べる必要はないのです。しかも、考えた人がいいアイデアだと思うものを、審査して登録しているものです。つまらないアイデアや情報をそぎ落とし、ろ過したいい情報だけが、そこにデータベースという形であるのです。これを利用しない手はありません。

 特許調査はこのいい情報を活用しようとするものです。
そして、いい業界、いい企業を見出すこともできるに違いありません。
------------------------------------------------------------
 今回のテーマは「米国特許調査をやってみよう!」です。
まずは、米国特許庁のホームページにアクセスしてみてください。
http://www.uspto.gov/
 左側のメニューのPatentsをクリックするとサブメニューが現れるので、そこで、Search Patentsをクリックしてください。
 そうすると、左側にPATFT:Issued Patents 
右側にAppFT:Patent Applicationsというメニューが出てきます。
左側が特許として許可されているもの。右側が特許出願です。
左側のAdvanced Searchをクリックしましょう。
これが一番、使いでがあります。
Query BOXが現れるので、そこに
AN/googleと打ち込んで、Searchボタンを押してみましょう。
そうすると、上の方に、
Searching US Patent Collection...


Results of Search in US Patent Collection db for:
AN/google: 128 patents.
Hits 1 through 50 out of 128
と現れて、下の方に特許の番号と特許の名称がリストアップされて出てきます。
 さて、今、何をしたのでしょうか?
AN/xxxは権利者名にxxxを含む特許を検索するということを意味しています。AssigNeeの略ですね。
そうあの、検索のGOOGLEを検索しちゃったのです。
そうすると、128件の特許があったよ。
そのリストはこうですよってのが表示されたのです。
 なお、件数は、検索する時期によって変わりす。
特許番号をクリックして、色々と覗いてみてください。
 検索ついでに、
AN/yahooをやってみましょう。
そう、検索のヤフーを検索です。

Results of Search in US Patent Collection db for:
AN/yahoo: 158 patents.
Hits 1 through 50 out of 158
と出てきました。

「ほーー。グーグルよりもヤフーの方が特許が多いんだ!」まずは、感動してみてください。
感動は、好奇心の源泉です。好奇心は調査の根っこです

 では、次に、コンピュータの巨人IBMを検索してみましょう!
AN/IBMとして検索すると。
Results of Search in US Patent Collection db for:
AN/IBM: 553 patents.
Hits 1 through 50 out of 553
と出ます。
あ、こんなもん。と思うと引っかかっています。
IBMって会社の略称です。
本名は、
"International Business Machines"と長いです。
で、AN/"International Business Machines"
とやると。

Results of Search in US Patent Collection db for:
AN/"International Business Machines": 52150 patents.
とどーんと増えて、5万件を超えました。
ところで、sをとってみると。
Results of Search in US Patent Collection db for:
AN/"International Business Machine": 169 patents.
とがっくりと減ります。

スペルミスの罠にご注意です。
なにか妙に件数が少なかったりすると、略称やスペルミスを疑ってみてください。
ちなみに、"IBMとは"とぐぐると、正式名称を探せたりします。
 
 ではでは、気になっている企業の名前を入れて色々と楽しんで見てください

 次回は、ISDの使い方を見ていこうと思います。

門 ブログサイトにも載せました。









2008.12.13 Sat l メルマガ連動企画 l コメント (0) トラックバック (0) l top
 DNAが持つ情報は膨大です。その内容を読み取るには、莫大な費用と時間がかかって
います。その解析を一瞬で行う。それがDNAチップの開発ターゲットです。
それができるようになると、一人一人の遺伝的特質を明確にでき、その結果、個人ごとに最適な薬を作成したりということが可能になります。そのDNAチップ開発のヒントは
半導体プロセスであり、ナノテクノロジでもあります。まさに、半導体とナノテクとバイオの
融合領域
であります。
今回はこのDNAチップについて探っていきます。
対象とする米国特許は、「DNAチップ」もしくは「DNAマイクロアレイ」を
全文検索で抽出したものです。
では、探検隊出発



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 例によってまず全体の傾向を見ていきます。
権利者別集計で目立つ企業をひらっていきます。
アフィメトリックス日立モトローラナノジェンロゼッタインファーマティクスイエール大学などが目を引きます。
 ここで、私にとって意外であった通信機器メーカーであるモトローラの特許を見ていきます。光などを用いた検出器関係が散見されます。また、「トランジスタベースの分子検出器」というものもあります。半導体技術とナノテク、バイオとの融合がモトローラではすでに始まっているようです。
Number(Issue):6,203,981( March 20, 2001 )
Title: Transistor-based molecular detection apparatus and method.


 次に筆頭米国分類を見ていきます。
多いのは、435化学です。その中でも
435/6:Involving nucleic acid.(核酸を含むこと。) に大半が集まっています。

 では、さっそく半導体との接点を探っていきたいと思います。

●Number(Issue):5,605,662( February 25, 1997 )
Title:Active programmable electronic devices for molecular biological
analysis and diagnostics.
タイトル:
分子の生物学的解析および診断のための能動プログラム可能な電子デバイス。
Assignee:Nanogen, Inc.:
 この特許は、多段の複雑な化学反応を実現しうるマイクロチップに関するものです。核酸交雑やバイオポリマー合成を実行することが可能であるとのことです。基板上にあいたアドレス指定可能なチャンバーの中で色々な化学反応を起こすもののようです

●Number(Issue):6,326,215( December 4, 2001 )
Title:Molecular wire injection sensors.
タイトル:分子のワイヤ注入センサ。
Assignee:KeenSense, Inc.:
この特許はバイオセンサおよび化学センサに関するものです。
基板上にDNAなどの細線を生えるように付着させ、裏面からLEDによって光を照射する。このとき、細線底部とLED端の間で電流変化が発生するようです。この現象を応用したバイオセンサーのようです。

●Number(Issue):6,123,819( September 26, 2000 )
Title:Nanoelectrode arrays.
タイトル:Nanoelectrode配列。
Assignee:Protiveris, Inc.:
ナノスケールの電極の配列をチップ上に形成しておいて、その分布、高さ、太さを変えることによって、DNAなどの解析を可能にするものです。



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  探検隊長より

DNAチップには未来を感じます。一方、半導体技術者とバイオ関係のエンジニ
アとの連携の重要性を強く感じます。今回の探検でも、私が理解できる半導体か
らみの話と用語さえピンと来ない部分とが混在しており、ちょっとつらい探検でした。
米国ではバックグラウンドの異なるエンジニアをVCが仲立ちとなって引き
合わせている。そんな気がします。さて、日本では、そのVCの役割をどこが担う
のか?特に、大学内研究の場でどこが担うのか? バックグラウンドの異なる、
モチベーションの高い研究者、技術者をどのような枠組みの中で集結させるのか?
官(行政)に期待してしまうのは、甘えなのでしょうか?



2008.12.09 Tue l 特許探検隊分室 l コメント (0) トラックバック (0) l top
 黒字なのに生産、物つくりの担い手である、期間工や派遣社員を切っていく日本自動車産業。
それで、日本民族の原点回帰ができるのだろうか?

 他方、労組も一体になって、国に支援を求めるビッグ3。
どちらに、クラフトマンシップを、より尊重する心が残っているのかと疑問に思う。

 「過ぎたるは及ばざるがごとし」。 全産業一体となった、派遣切り。
日本の製造業の未来を憂える。

 ビッグ3の再建には知財(による収入)もフルに活用されるだろう。
そしてその収入源は、日本。
日米関係の縮小均衡だ。プラスを減らし、マイナスを増やす。

 日本の自動車産業以外が危ない。
日本の自動車産業は、クロスライセンス先として尊重するだろうからだ。

 キーは燃料電池かもしれない。

 例えばGMの燃料電池関連米国特許は2001年以降成立でもざっと数百件はある。

 攻める側としては扱いやすい数だ。

 地球温暖化対策として、自動車以外への応用も進む。

 おまけに、「特許審査ハイウェイ」が本格稼動する。
米国で成立した特許をより容易に日本特許として成立させる「ハイウェイ」だ。(その逆もできるのだが。。。)

 米国の成功報酬特許弁護士達は、「チャンス到来」と笑っているように思えてならない。(考えすぎ?!)

 世界経済は縮小均衡に向かう。その縮小均衡した状態がどうなるかを決める有力な要素として、知財があるように思えてならない。




2008.12.08 Mon l CNET連動企画 l コメント (0) トラックバック (0) l top
Theの不思議

「日本の大学関連特許データ」を見ていて不思議に思うことがあります。
例えば東京大学
Assignee名が
The University of Tokyoの場合と
University of Tokyoとがあります。
Theがある場合とない場合があるわけです。
Theがある方がないほう方よりも倍くらい件数が多いです。
また、時期的な傾向としては、Theがある方が、1988年以降が主で、Theがない方は、それ以前が主です。
別に、日本の大学に限ったことではないようで、Theがある場合と、ない場合があります。
「The」の話は調査する上ではかわいい問題なんですが、スペルミスは、どきっとします。
例えば、UniversityのnがmになってUmiversityになっていたりってこともありえます。
(ちなみにこの例は検索してみると、いまのところないようですが。。)






2008.12.08 Mon l LINKs l コメント (0) トラックバック (0) l top
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米国特許調査から就職する業界を選ぼう!
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第 1 号 :はじめまして。
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 はじめまして、門 伝也(もん でんや)です。

25年のエンジニア経験をベースに科学技術ジャーナリストへの転進を目指しています。
「科学技術立国:日本」の行方を心配中。
米国特許を切り口に色々と考えたこと、調べたことを発表していきます。
関心のある分野は、半導体、ナノテクノロジー、バイオ、医療機器、エコ、コンピュータなどです。

ちなみに、門はペンネームです。


 さて、世の中は「世界大恐慌」と言ってもいいくらい不景気。
こんな時でも、いや、こんな時だからこそ、
グローバルに伸びる業界に就職したいと誰もが考えます。お金のマジックではなく、しっかりとした裏付けのある業界や企業。それを探すのに、実は米国特許情報が役に立ちます。特にハイテク業界を目指す人には、必見です。また、エンジニアの生き様まで見えてきます。
 そういう、情報をやさしくお伝えします。
競争相手が知らない情報もお伝えできると思います。
技術立国日本の重要要素である知財に関しての感性があることをアピールできる、そういうお話もお送りします。(経営資源は、人、物、金、知財!です。)
 一人でも多くの方が、技術、研究、知財分野に興味を持ち、その方面に進まれることを、願ってやみません。


 私は、自前のブログ 「門 伝也:米国特許調査から」
http://mondenya.blog49.fc2.com/

とCNETブログ
「米国特許で見るハイテク動向」

http://japan.cnet.com/blog/yamada/

でも、発信しています。


 この二つのブログサイトは現役のエンジニア、研究者の方や、知財関係者の方を想定して書いています。
まずは、その最新号を、ざっと読んで見てください。
その際に、斜め読み用の強調文字(太字で下線) だけを拾って読んでいただいても構いません。


MEMS 夢多き未来へ
門伝也 http://mondenya.blog49.fc2.com/blog-entry-34.html
CNET http://japan.cnet.com/blog/yamada/2008/12/04/entry_27018433/


 いかがでしたか? どの程度、理解できましたでしょうか?
順番に用語などを説明して行きますので安心してください。


特許とは?  =================

 まずは、ここから入りたいと思います。
「東京特許許可局」「それは私の専売特許よ」「特許裁判」などなど、特許という言葉は身近に使っていたりします。
でも、ひるがえってみると、それって何?
 
 人類の進歩のために、人類が作ったゲームのルールのひとつ。

ってのが、私の説明です。

「ゲームだって? そんなの大学の授業では言ってなかったぞ!」
ごもっともです。


2008.12.05 Fri l メルマガ連動企画 l コメント (0) トラックバック (0) l top

 

 MEMSはMicro Electro mechanical systemsの略で、非常に小さな構造を持った機械などをさしています。

 

これはいわゆる最近話題のナノテクノロジーと呼ばれる技術の入り口に当たるものです。

初めてMEMSの話を知ったのは、

電子顕微鏡の画面の中で、くるくると回る静電モーター。「何につかうんじゃい」と、思わず口にでました。ところがところが、それが進歩を重ねて、TIのDMD(デジタルミラーデバイス)という形で、表に出てきました。あの美しい画面を見たときに、くるくると回る静電モーターが頭をよぎり、感動的でさえありました。

 DMDとは、小さな鏡を背負った止め具が、静電気によって、傾いたり、傾かなかったり。その背負った鏡に光をあてておくと、その反射光は、ある方向に飛んだり飛ばなかったり。

 そういう傾き装置付の微小な鏡が、平面状に無数に並んでいるのです。

それがDMD

画像情報に合わせて、平面内にある鏡に向きを変えてあげると、

そう、!、絵が見えるのです。

それをレンズを介してスクリーンに投影すれば、ちょっと映画館の完成です。

面白いのは、その半導体チップを上から覗き込んでも絵が見える

不思議、不思議。小人が何か魔法を使っている

では、MEMSに関係した他の技術について見て行きましょう。

以前、行った米国特許の権利者別の分類集計から興味深いものをいくつかリストアップしていきます。(順不同)

 目立つ会社の1つとしてアナログデバイスという会社があります。 

これは、アナログの半導体デバイスではかなり有名な会社です。その中で、結構面白いものがあります。

その1つにマイクロマシンドジャイロというものがあります。 

 これはアブストラクトを見ていると、まさにマイクロマシン微細加工技術を用いて作ったジャイロスコープのようです。

特許番号=6,122,961

成立日=( September 26, 2000 )

 

特許の名称=Micromachined gyros.

 ジャイロスコープってなんでしょうか?

実は身近にたくさんあります。

カーナビにも、デジカメにも、さらにはケータイにも。

角速度=回る速さを測るものです。

カーナビでは、電波が来ていないときに、車の向きを知るのに使います。

デジカメでは、手ぶれ補正にも使っています。

被写体がゆれるのと、カメラがゆれるのとを区別できます。

 ジャイロの歴史は古いです。地球ゴマって覚えていませんでしょうか? 鉄のわっかの中で円盤がくるくる回るやつです。

あのこまをまわしながら、こまの向きを無理やり変えようとすると、手に反発力を感じませんでしたか?

この反発力は、向きを変えようとする回転の速度に依存しています。

逆に、この反発力を測定できれば、回転の速度(角速度)を知ることができます。 なお、この角速度は、地球ゴマの回っている速度ではなくて、地球ゴマ全体を鉄枠がついたまま、手で無理やり回そうとする速度のことです。ご注意。ご注意。

 今のカーナビやデジカメには、こういう地球ゴマは入っていません。半導体の技術を使って作られた小さい、小さい、角速度センサー(ジャイロ)が入っています。

 ジャイロには地球ゴマのように回転を利用するもの。

振動を利用するもの。光を利用するものがあります。

 先ほどの特許はそのうちの振動を利用するものの子孫です。

 ちょっと想像してみてください。

丸太のブランコ。板とか太い棒の両端がつるされていて、その丸太にまたがってブランブランするやつです。

 ここからは、思考実験です。頭の中でやる実験です。

直径3メートルくらいの円盤を公園の真ん中にに設置します。

 その円盤の上にさきほどの丸太型ブランコを無理やり載せます。

ブランコを揺らしながら円盤をくいっとまわしてみましょう。

ブランコはそれなりに重いので、円盤の回転についていけずに、ちょっと横にずれる、横に動こうとします。

この動こうとする程度を調べてあげて、逆に乗っかっている円盤の回転スピード(角速度)を調べようってのが、振動型ジャイロの原理です。

でも、ブランコの支柱があれば高さが高くて、デジカメには入りません。そこで、支柱をやめて、板バネで水平に支えて見ましょう。

ここまで、くれば半導体の技術でぐっと小さくすれば、MEMSジャイロの完成です。 特に高さを下げます。なんで、高さを下げるかというと、半導体は半導体チップと呼ばれるように薄いものなんです。薄さ数100ミクロンで、大きさは数ミリあります。高さの方が苦しいのです。

 先ほどの特許はこの振動型ジャイロのMEMSの場合の最初の特許ではありません。改良特許です。精度をあげることを目標にしています。

精度があがればカーナビの精度も上がります。ちょっとゆっくりとハンドルを回したような操作も検出してくれます。電波が来ていない場所でも、カーナビがそれなりに地図をたどってくれます。精度が悪いと、地図を正確にたどれなくて、電波が来たとたんに、車が別の道路にワープしちゃいます。

 MEMSは現在では、いろいろな分野に普通に使われています。

光や電波、電流を操作するためのMEMS。

マイクロアクチュエーターと呼ばれる、小さなものを動かすもの。

インクジェットプリンタのためのインクをペッと吐き出す部分。

まさに、小さな力持ちたちです。

 では、他の特許をいくつか見ていきましょう。

 マイクロメカニカルシステムを使った加速度計関係アプライドシグナルインクという会社から出ています。96年くらいまでさかのぼっています。 

 カリフォルニア工科大学もいくつか成立させています。フォログラム関係、薄膜エレクトロニクスホンプ分析機器関係、それからアクチュエータリレー等があります。なかなか多彩です。 

 次に目立つのは、コーネルリサーチファウンデーションから出ているものがあります。これは、マイクロメカニカルシステムを作るためのプロセスおよびその装置関連にかなりいろいろな特許を成立させているようです。また加速度計関係も散見されます。 

 次に目立つ会社としては、カメラやフィルムで有名なイーストマンコダックがあります。 

 イーストマンコダックは、光変調機格子デバイスメカニカルグレイティングデバイス、等、光関係のものが多いです。 

 意外なところでは、フォード自動車からも、MEMS関連の特許が出願成立しているようですが、マイクロモータデバイス関係を体系的にやっているような気がします。 

 フォードモータの特許を見ていると、運動を感知するためのセンサーもかなり出ています。 

 次にジェネラルエレクトリックGEについて見ていきます。GEではスイッチ関係が多いです。フォトニックスイッチ、交換機用と思われるコンタクトスイッチ等もMEMSで開発しようとしているのでしょうか。 

 次にHP(ヒューレットパッカード)を見ていきます。HPの場合は、プロセス特許、シリコンマイクロストラクチャーをいかにつくるか。それから、ヘッドドライブ関係があります。クロマトグラフィー等、計測関係もあります。プリンター関係もいくつかあります。プリントヘッド、インクジェット関係です。 

 次に日立を見ていきます。日立の場合は、まず目についたのが化学分析装置があります。光学関係、スキャニングプロブマイクロスコープ、走査型プローブ顕微鏡(STM)です。 

 次はハネウエルという会社を見ていきます。超小型のポンプのような特許もあります。ステッパーのモーターのような特許も出ています。あとはリレイ関係のものもあります。マイクロアクチュエーターマイクロサーマルクーラー等、面白そうなものがあります。ディスプレイ関係もあります。 

続いてルーセントテクノロジーのものを見ていきます。プロセス関係、ファイバー関係も多いようです。光関係、メカニカルオプティカルデバイス、光を組み合わせたような特許もいくつか出ています。スイッチ関係も多いです。 

 会社名にMEMSが入っている、MEMSオプティカルインクという会社があります。まさにMEMSとオプトを組み合わせたあたりにいくつかの特許を出しています。マイクロレンズ関係、シャッター関係もあります。 

 次はマサチューセッツ工科大学MITを見ていきます。マイクロモーター、マイクロモーター等を作るための製造プロセス、センサーおよび、センサー関係があります。 

 DRAMで有名なマイクロンテクノロジーもかなりの件数を出しています。リソ関係とフラットパネルデイスプレイっぽいものも結構あります。 

 次は通信で有名なモトローラを見ていきます。マイクロエレクトリカルスイッチが目立ちます。R/F高周波スイッチ関係が多いです。

 次にナショナルセミコンダクターを見ていきます。リソデータ、共振器関係、トランスデューサーが何件か出ています。

 サンディオコーポレーション、ここは化学と組み合わせた特許を出しています。面白そうな会社です。 

 次はシルバーブロック研究所から非常に多くのインクジェットプリンター関係の特許が出ています。 

 次にTRWという会社です。MEMSを用いた共振器スイッチ関係R/Fスイッチ関係が多いです。 

 次は、DSPで有名なTI(テキサスインスルメンツ)です。TIにはデジタルミラーデバイス(DMD)という技術があるのですが、さすがにこれに関係したプロセスがらみの特許が多くあります。しかし、注目するものとしてはR/Fスイッチもかなりあります。TIはアナログも強いですからこの辺に注力しているのかもしれません。 

 次はカリフォルニア大学を見ていきます。ここもなかなか多彩です。センサー、遺伝子関係プロティンコントロールシンセシスもあります。アクチュエーター、ジャイロスコープ、センサー製造方法、光学スイッチ(結構多い)。なかなか多彩にやってます。 

 次にミシガン大学、製造方法、どうやってMEMS構造を作るか!という特許が目立ちます。後、センサー関係、共振器。 

 次は米国政府の空軍マイクロミラー関係、光スイッチアンテナ関係。 

 次に海軍からは、センサが多いでしょうか。MEMSモーショントランスレーション、モーションセンサー、等が結構あります。 

 陸軍は、リッチセンサー、スイッチ回路、スイッチデバイス関係が多いです。 

 次にウイスコンシンリサーチファウンデーションではマイクロエレクトリカル、MEMSデバイスの製造方法が多いです。X線リソグラフィーに関係した特許も出ています。 

 次はゼロックスです。MEMSミラー関係、プリンター関係、流体制御関係、マイクロレンズ関係分光系、モノシリックスペクトルフォトメーター(一体化された分光系でしょうか)、MEMSミラーのコントロール関係、セルフポジショニングミラーストラクチャー、マイクロデバイスをダイシングするための方法、特許等があります。

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  探検隊長より 

今回、MEMS関係の特許を企業中心に見てきましたが、非常に多岐に渡っていることがわかりました。

またプレイヤーも非常に多く非常にユニークな取り組みがなされています。

特にアメリカの大学が盛んなような気がしました。

後、アメリカ政府、軍関係の特許が結構ありました。非常に面白い調査対象であったと思います。

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2008.12.04 Thu l CNET連動企画 l コメント (0) トラックバック (0) l top
クレーム数解析
 特許マップを作成して特許対策を行い始めると、特許1件あたりのクレーム数が増大します。逆に、特許1件あたりのクレーム数をみると、特許対策の傾向を推定することができます。縦軸がクレーム数。横軸が優先年です。ここで、左上に近い特許ほど、クレーム数が多く、古い特許、すなわち危険な特許と言えます。要注意です。

Stanford         クレーム数46以上は母集団の約5%です。
カリフォルニア大学  クレーム数46以上は母集団の約4%です。
日本の大学関連    クレーム数46以上は母集団の約0.3%です。
   なお、この最後の母集団には、日本の大学、研究所の米国特許、もしくは、日本企業がからんだ海外の大学、研究所の米国特許が含まれています。ちなみにこの0.3%の特許を見てみると、国内メーカーとの共有特許のようです。特許対策は企業側でやったのでしょうか?
 先ほどの、米国大学2校の場合は、このクレーム数が多い特許もほとんどが大学の単一保有のようです。(データをクリックして確認してみてください。)
 もちろん、クレーム数が多ければ必ずしも強いとは限りません。でも、世の中、そんなに基本特許はありません。周辺特許も組み合わせて特許ポートフォリオを完成させて、産業界に提供する。そういう姿勢が見えるような気がします。
並べて比較すると一目瞭然です。
また、最多クレーム数の位置も違っています。米国の大学は日本と比べて2倍から3倍の位置です。

クレーム数比較

なお、このデータは、2002年までに成立したものを見ています。
2003年以降どうなったかは、また、調べてみたいと思います。







2008.12.03 Wed l LINKs l コメント (0) トラックバック (0) l top
カリフォルニア大学米国特許調査

米国特許分類結果         目立つのは、435:化学
その中を見てみると        圧倒的にベクター関係(435/320.1)が多いです。遺伝子操作などに使うものです。
そのリストは             とDNAやたんぱく質関係です。
その中のひとつは         DNA Joining method
Abstract(対訳)は         という具合です。

次に発明者に注目してみます。

活動時期に注目して        テーブルはこちらです。いつごろの仕事かがわかります。
注目発明者              このGG先生は1990年ごろ癌の治療方法などを研究されていたようです。
そのひとつを見ると         連名の発明です。
Abstract(対訳)           カテーテル、コイル、熱がキーワードの治療法のようです。






2008.12.02 Tue l LINKs l コメント (0) トラックバック (0) l top
 バイオインフォマティクスとは、ゲノム配列やたんぱく質の構造配列情報をデータベース化し、
それをコンピュータで処理をすることによって、新しい機能を持つ薬などを
効率的に発見しようとする
ものです。
 対象データはバイオインフォマティクスという言葉を本文中に含む米国特許です。



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 まず全体的な傾向を見て行きます。
 権利者別集計で目立つのはデュポン酵素関係の特許が多いようです。
 圧倒的に多くの特許を持つのは、スミスクライン社。ヌクレオチドや遺伝子配列、クローンニングに関する特許が多いようです。バイオインフォマティクスを用いて、実際に研究開発を行っているのでしょう。

 特許の主たる分類を示す筆頭米国分類を見ると435化学が多く、その中でも435/69.1 Recombinant DNA technique included in method of making a protein orpolypeptide.(タンパク質またはポリペプチドを作る方法に含まれる組換えDNA技術。)に集中しています。この分類に於ける権利者を見ると先のスミスクラインが90%以上を占めています。

 次に特許の裾野を見ていきたいと思います。ここでは、コンピュータ関係の分類である米国分類の700番台に注目したいと思います。
個別に興味深い特許を見ていきたいと思います。

●Number(Issue):5,856,928( January 5, 1999 )
Title:Gene and protein representation, characterization andinterpretation process.
タイトル: ジーンおよびタンパク質表現(特性試験および翻訳プロセス)。
Inventors :Yan; Johnson F.:
 不思議な特許です。数学者が書いた論文のような雰囲気があります。
発明の目的は
"Therefore, it is a principal object of the present invention to provide
a numeric coding method to represent, manipulate and analyze gene and
protein sequences." とのことで、遺伝子やたんぱく質のシーケンスを表現、分析するための数的コーディング方法に関する発明だそうです。ちなみに個人による特許です。

●Number(Issue):6,263,287( July 17, 2001 )
Title:Systems for the analysis of gene expression data.
タイトル:遺伝子式データの解析のシステム
Assignee:Scios Inc.:
Inventors:Zheng; Qiang:Garrard; Lisa Jane:
 この特許は遺伝子データ解析のためのコンピュータに関する特許です。
 コンピュータやデータベースの構成、さらにグラフィカルユーザーインターフェースまで書かれています。実際の、商用システムに関する特許ではないかと思われます。

●Number(Issue):6,321,163( November 20, 2001 )
Title:Method and apparatus for analyzing nucleic acid sequences.
タイトル:核酸シーケンスを分析するための方法と装置。
Assignee:Genetics Institute, Inc.:
Inventors :Graham; James R.:Gulukota; Kamalakar:
この特許は、タイトルにあるように核酸の並びを分析するためのものです。
 核酸の並びをある評価関数を用いて評価していき、その値が閾値を超えたときに、たんぱく質に関する情報がコーディングされていると判断するというもののようです。

●Number(Issue):6,125,383( September 26, 2000 )
Title: Research system using multi-platform object oriented program
language for providing objects at runtime for creating and manipulating
biological or chemical data.
Assignee :Netgenics Corp.:
この特許はドラッグディスカバリーシステムのためのコンピュータに関するものです。やはり、プログラムに関する内容とユーザーインターフェースに関するものが記載されています。

●Number(Issue):6,185,548( February 6, 2001 )
Title:Neural network methods to predict enzyme inhibitor or receptor
ligandpotency.
Assignee :Albert Einstein College of Medicine of Yeshiva University:
この特許はニューラルネットワークの手法を用いて
A new method to analyze and predict the binding energy for
enzyme-transition state inhibitor interactions is presented.
するものです。


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  探検隊長より

バイオインフォマティクス関連の明細書の図面を見ていると、
見慣れたコンピュータ関係の図面やフローチャートがあるかと思うと、
遺伝子などの配列の図面や、解析時にもちいるグラフなどが混在して現れます。
学際というのはこういうところ(場所)を言うのだろうなと漠然と感じます。
 また、商用システムそのものを特許に書いたと思われるものも何点かあり、
これらのシステムがスミスクライン社などの創薬活動の役にたって、その結果、
多くの(薬に関する)特許が生まれているのだろうと想像されます。






2008.12.01 Mon l 特許探検隊分室 l コメント (0) トラックバック (0) l top
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