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前回エントリーした情報通信研究機構に関する米国特許調査をざっと行ってみた。

 筆者が管理するポータルサイト http://usp-analysis-portal.com/
にデータをアップしている。
http://usp-analysis-portal.com/NICT_1980_20091130/

ご覧あれ。
さてと、どこから眺めていこうか。。。。

門 伝也
続きなどはPDF文庫で




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2009.12.16 Wed l ポータル更新情報 l コメント (0) トラックバック (0) l top

独立行政法人 情報通信研究機構 理事 松島裕一氏の公演を聴講させていただく機会があった。

http://www.kuee.kyoto-u.ac.jp/gcoe/gakujyutu/colloquium091211.html

 公演は多肢に渡り、2時間近くあった。
ここでは、かいつまんで印象が深かったものを紹介していく。

 まずは、「えっ!」と思わず声を上げてしまったそれから。
動画を見せていただいた。
画面の中には、たよりなさげに置かれた黒い線。
その近くには、画面のスケールを示すために、CDケースが置かれている。
そして一瞬の後に、パチパチと音がするがごとくに、
火花が黒い線をたどって左から右に、弧を描く、走る。
再度、動画を再生。

なんと、この黒い線は光ファイバーなのだ。
公演者は続ける。
「光は一秒間に地球を七回り半します。見ているもの(火花)はもちろん光ではありません。」
なんと、その火花は、光ファイバーの真ん中の光を通すコアと呼ばれる部分が燃え落ちている断末の光なのだ。
ファイバーフェーズ現象というらしい。

 インターネットの幹線は光ファイバー網だ。
この光ファイバー網は、光ファイバーそのものと中継などを行うノードで成り立っている。
そして、この光ファイバーそのものも、ノードも、もうそろそろ技術的限界に達してきている。

 光ファイバーの限界のひとつがこのファイバーフェーズ現象と呼ばれる発火現象だ。
ファイバー中のエネルギー密度がファイバーの媒体の限界に近づいていて、
ちょとした傷などがあると、そこから一気に不安定になって、火を噴き、それが連鎖的に伝播する。
それが先ほどのねずみ花火のようになるのだ。

 他方、ノードの限界は光情報を電気に変換して電子回路で仕分け増幅を行うところに由来する。
電子回路の消費電力が爆発するのだ。
トラフィックのニーズを考えると、
なんと、2050年には原子力発電所20基分の電力がこの光ファイバー網のノードの電力として必要になる。
本当?!という数字だ。

 光ファイバー、ノードともに研究開発が進められている。
ファイバーの開発のポイントは3Mだそうだ。
マルチレベル、マルチコア、マルチモードの3つのMだ。
 マルチレベルは有線通信の場合のように、
送るべき情報を単純な光の1、0だけではなくて、光強度や位相も組み合わせたシンボルに割り当てて送信する。
これで、シンボルあたりのエネルギーを節約しようという発想だ。
 マルチコアは、現在、一本の光ファイバーは、光を通す領域であるコアの数がひとつなのだが、
それを10倍とかにしようとするものだ。変な例えだが、現在のファイバーはホースのように真ん中に水が通るところが
ひとつしかないがそれをレンコンのように穴がたくさんあるものにしようというわけだ。

 マルチモードは多くの光波長を使って同時に通信しようというものだ。

 さてノードの方の課題は、結局は半導体の消費電力の削減という話になってしまう。
筆者は半導体の設計に携わっていたが、その時の記憶では、
消費電力の低減と高速化は常にトレードオフの関係にあって、なかなかいい答えがない。
あったとしても、若干のレベルだ。飛躍的な半導体の消費電力の低減は非常に苦しいと筆者は思う。
 
 公演者が期待されているのは、ALL光でノードを構成するということだそうだ。
そのときにネックになるのは光RAMだ。光で書き込み、光で情報を保持し、光で情報を読み出す。
また光で構成するルックアップテーブルもルーターには必須になる。

 20年前、光コンピュータ研究の時代があった。
光は電子よりも速いから高速演算ができるだろうという素朴な発想で始った研究だそうだ。
でも、挫折した。その大きな要因はRAMができなかったということだ。
 公演者は「物理限界を超えるものは物理だ。ALL光でノードを構成できるデバイスを考えて欲しい。」と
聴講していた若きデバイス研究者たちにエールを送っていた。

 面白いお話も聞いた。忘年会の2次会などで、受けるかもしれない。
光ケーブル網のノードは電力が必要だ。地上のファイバー網の場合は、数十KMも走れば街があるので電力はある。
では、日米の海底ケーブルの場合はどうするでしょう?という話だ。
 答えは、両側から供給する。日本側から+2万ボルト、米国側からー2万ボルト。
そしてその真ん中をアースする。これが電力供給の方法らしい。なんともダイナミックだ。
そうやって、作られたファイバー網の中を、我々がGOOGLを使うときの、検索キーワードが飛んでいくのだ。
これから、検索をかけるときには、太平洋のど真ん中を走るファイバー網に感謝しよう。
 
 公演ではそのほかテラヘルツ波による地球環境の観測の話などわくわくするものが色々とあった。
残念だが、ここでは割愛させていただく。
なお、下記に示す機構のホームページにも色々な情報があるのでぜひ、見ていただきたい。


 さて、筆者の米国特許調査ネタも仕入れた。
光ファイバーの研究者達が「再び我々の時代がやってきた」と張り切っているそうだ。
これは面白い調査対象になりそうだ。しかも起源が古い技術は米国分類がしっかりしていて調査がやりやすい。

 また、税金が投入されている研究所のアウトプットとしての特許を調査することも意味がある。
情報通信研究機構のホームページ
http://www.nict.go.jp/
を見ると、
研究成果の公開システム
http://koukai.nict.go.jp/jp/seek.do?mode=1&query=6
というのがあって、成立特許について調べることができる。
言語として英語にチェックを入れると米国特許がヒットする。
ここまで情報公開が進んでいる組織も貴重だ。

この公開情報と見比べながら、筆者も独自の調査を行ってみようと考えている。

お楽しみに。


最後に、公演聴講の機会を与えていただいた、京都大学グローバルCOEプログラム関係者に感謝いたします。

門 伝也 (もん でんや)

ブログサイトにも載せました。

続きなどはPDF文庫で





2009.12.13 Sun l 独立行政法人 l コメント (2) トラックバック (0) l top
利用イメージお話(1):フィクションです。
  サンノゼリエゾンオフィス勤務。仮名:谷川啓介の場合。
                     作:門伝也

 啓介はくさっていた。
つまらない仕事ばかりだ。日本からやってくるシリコンバレーめぐりの相手ばかりじゃないか。
これじゃ、ツアコンと変わりはしない。

ところがだ!
日本にいる上司である常磐井(ときわい)は、何かいい提案をして、
サンノゼにリエゾンオフィスを作った成果を見せてくれ。

と気楽!に言ってくれる。

大きな誤解があるんじゃないか?
サンノゼに秋葉原みたいなところがあって、
そこにはオタクみたいだけど優秀なエンジニアがいて、
カフェに集まっては、新しい技術やビジネスについてわいわいとやっている。
そこに行って聞き耳をたてていれば、新規ビジネスに出くわす。
リエゾンオフィスを提案したヤツはきっとそんなイメージだったに違いない。

それにきっとバレーというからには狭い場所で歩いて行き来ができるって思っているに違いない。
(恥ずかしながら啓介もサンノゼやってきて、どこが谷なんだー?思った一人だ。)

 さーて、いったい何をどうするか? 気楽と言えば気楽だが、この自由は意外とプレッシャーだ。
赴任期間は2年と短い。まとまったものを仕上げるには短すぎるし、
たいした成果なく帰国するには長すぎる。微妙だ。

 企業に飛び込みで行っても相手にしてくれる訳もない。気分を変えるために、
まずは大学めぐりをしてみるか。 でも、いったいどこへ?

 現地従業員であるジョンに聞いてみたが、自分の出身校の出身学部くらいしか思いつかないらしい。
意外とネットワーキングがへたなのか? 
ジョンは、前任者のそのまた前任者の前任者に雇われて以来8年、
このリエゾンオフィスを守っている。
いや、正確には、2、3年で交代する日本からの駐在員のお守りをしているわけだ。
性格はおっとりしていて、保護者的だ。
 長年に渡ってリエゾンオフィスにいるだけはある。日本人の扱いに慣れている。
でも、裏を返すと、現地のネットワークが枯れてしまっているようだ。彼を責めても仕方がない。

 日本からはるばるシリコンバレーの現地企業に採用されたエンジニアと、
駐在で来ている我々との間には妙な距離感がある。帰るところと、帰る時期が決まっているものと、
解雇される恐れがあって、そうなればVISAまで失う者たちの違いか。
そんなこんなで現地の日本人にも相談に乗ってくれる人はいない。あーーあ。

 啓介も元々、人付き合いが苦手だ。何で来たいと手を上げたんだろうと、最近、時々思う。
ネットワークネットワーク。。。。。お悩み中。。。だ。

 ここのところ
 日本では「事業仕分け」が騒がしいようだ。
啓介のオフィスも仕分けの対象になるのだろうか? 
そうなったら帰国できるが、何の成果もなく帰国するのは、あまりにも悲しい。
何が「科学技術立国」だ。誰も信じてはいない、妄想、夢のたぐいじゃないのか?

 意識するともなくGOOGLEで「科学技術立国」と検索していた。
小泉元首相の名前がはいった文献とかがヒットしていた。
ふと、右側のスポンサー欄を見ると、
科学技術立国に責任のある
人に贈る。大学米国特許調査。
日本は大丈夫なのか?
www.cerbonics.net」
とあった。

日本はダイジョウブじゃないよなーー、と広告をクリックした。

セルボニクスの電子書籍 「大学米国特許調査:univ_2009_pro」にご興味をお持ちいただきありがとうございます。
うーーむ。別に興味を持ったわけじゃないけどなー。

監修、編:門 伝也(もん でんや)
とある。下線をクリックすると彼のブログが出てきた。

ふーーん。米国特許調査をネタにブログとかに記事を書いているようだ。
大学米国特許調査をネタにしたエントリーもあった。

 大学特許を見て、世界の頭脳が考えていることを共有し、自らの企業の得意分野と組み合わせると、どうなるかを考えたら?!
っていう提案のようだ。
 そうかもしれない。。。
と啓介は、とりあえず発注してみた。
海外からの支払いはPAYPALのみで、形態はダウンロード販売のみになるらしい。

 注文と支払いのやりとりを何度か行った後、PDFファイルを入手した。
6分野、合計12本ほどのPDFファイルをダウンロードできた。
説明書を見ると、データはハイパーリンクの塊りになっているらしい。
とにかく、下線部をクリックしろと書いてある。
ずいぶん乱暴な説明だなと思いながらクリックしていくと、なんだか慣れてきた。
統計的な情報とアブストラクトの間をいったりきたりできるので、ついつい没頭してしまう。
機械翻訳がついているので、さくっと見るにはいい。
翻訳がおかしければ、左側に原文がある対訳になっているので、そちらを見ればいい。

 さーてと、これは米国以外の国の間の比較のデータか。。。。
なーーなんだこれは、遺伝子関係で日本はイスラエルに負けているのか?! まー件数ではあるのだが。。。
主要大学の比較の中に日本の大学は全くないじゃないか?でもまー英語が母国語の方が強いよね。
それにしても、オールジャパンで米国の大学ひとつにもかなわないってのか?
これだけ、特許訴訟の話がニュースになっているのに。大学もお金がないのか、やる気がないのか。
やっぱり、論文しか目に入らないのだろうか?でも、まー、米国特許だしねー。
日本の特許はがんがんに成立させているんだろう、きっと!?

 つらつら、このPDFサーフィンをやっているうちに、気になる技術分野が見えてきた。
啓介の専門ではないが、啓介の専門分野との間に面白いテーマが眠っているようだ。
この大学のこの人たちのチームか。。。
大学のホームページを見ながら、啓介は、まずは、このチームにアポを取って話を聞きに行ってみようと決めた。
なにやら、わくわくしてくる。それなりの成果を上げて帰国できるんじゃないかという予感があった。。。。

車で飛ばせば小一時間だ。行くぞ!

<<続くかも。。。。>>
注:これはフィクションです。

作:門 伝也(もん でんや)

続きなどはPDF文庫で



 




2009.12.11 Fri l 大学特許 l コメント (0) トラックバック (0) l top
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