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#Boston Dynamics #ボストン・ダイナミクス
Boston Dynamics Technology Survey

一度は、そのロボットの動画をご覧になられたことがあるのではないだろうか?
https://www.bostondynamics.com/
このページには
犬の様な4足歩行ロボットのSpot。腕をもつものと、探査ソリューション版があるようだ。
さらに、人型ロボットのAtlas。バク天もできるびっくりマシンだ。
これらのロボットたちを開発するにあたって、肝となった技術を
特許情報から分析していこうと言うシリーズだ。

 ボストンダイナミクスは、親会社が頻繁に変わっている。
元々がMITスピンアウト。
さらに、GOOGLEとその親会社。
ソフトバンクグループ。
さらに、現代自動車の資本が加わっている。
今後も、資本のつながりを通した技術の伝搬が各分野でなされていくだろう。

 さて、この様な親会社が頻繁に変わる会社の場合は、
会社名だけで、特許検索をかけたのでは、技術の全貌が見えないことが多い。
かと言って、関連した親会社の特許も全て含めて、解析したのでは
母集団が大きすぎて収集がつかない。
こういう場合は、コアとなる人から、特許の連名者をたどって行くのが良い。
同姓同名リスクはあるが、居住地などで判断はできる。

 今回は、ボストンダイナミクスで1次母集団を決め、
そこから特許連名者のリストを出し、さらにその連名者達の
特許を母集団に含めた。

 技術開発は人間が行う。
人と人とのつながりを重視して、重要特許群を抽出する。
人と人のコネクションの重みを、共同発明数で計算して、
コネクションマップを作成し、そこからキーエンジニアを抽出した。
その結果、
(1)BLANKESPOOR_KEVINとDASILVA_MARCO
(2)POTTER_STEVENDとSAUNDERS_JOHNAARON
(3)BERARD_STEPHENとSWILLING_BENJAMIN
を抽出できた。
(1)の連名特許には、ロボットのスリップ回避技術が多数ある。
前述のSpotやAtlasなど、スリップ回避が重要であったことが覗える。
(2)の連名特許ではロータリー式の油圧バルブのものが多い。
これもロボット実現のためのキー技術に違いない。
(3)の連名特許では、2足歩行ロボットの制御方式に係るものが多い。
このあたりの制御方式が進化して、前述の「バク天ロボット」を実現したのだろう。

これから、どういう技術を見せていってくれるのか、とても楽しみな企業だ。

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2022.02.19 Sat l 特許その他 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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