量子ドットとは、何でしょうか。量子ドットのドットというのは、
xxxx.netのドット、すなわち点(・)です。点というのは、非常に小さい
領域で、その中にほんの数個の電子しか入らないような、そんな小さな点の領域
です。この時、電子というのは、半導体中を自由に動き回れる電子とはまったく
違った振る舞いをします。それを用いて役に立つ電子デバイスや役に立つ光半導
体等を開発しようという研究がいろいろな所で行われています。今回は、この量
子ドットが探検のテーマです。
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今回、探検の対象とするのは量子ドット(qunatum dot)という言葉が全文検索で含まれているものについて、分類集計を行ったデータ(quatum_dot)です。
まず、最初に、筆頭米国分類優先年ベース集計を見て行きたいと思います。この集計では、出された特許、成立した特許がどの技術分類に分類されたか、量子ドットという考え方がどういう技術分野で重要であるか、いつ頃、そのような研究開発がなされたなどの傾向をみることができます。
ざっと見て行きますと、目立ちますのは、米国分類250番、放射エネルギー関係、米国分類257番、アクティブソリッドステートデバイスというところに非常に多く分類されています。また、オプティクス関係(359)、コヒーレント光発生関係(372)、半導体製造技術関係(438)が多いです。
では、その米国分類の中身について見て行きたいと思います。
成立している特許では、やはり光関係が圧倒的に多そうです。米国分類250番、放射エネルギー関係に分類されているものとしては、ナノクリスタルを用いたリフレクター、ルミネッセンス関係、操作型プローブ顕微鏡、マイクロセンシング等が分類されています。
次に米国分離257番、アクティブソリッドステートデバイスのところを見て行きます。量子デバイスを用いた出力スイッチや三端子量子デバイス等がこういうところに入っています。量子結合型のROMとういうものも成立しています。その他、量子効果スイッチ、非線形光デバイス関係もここに分類されています。ロジックセル、汎用量子ドット論理セルというのも、ここに入っています。かなり広いデバイス群が含まれています。
次に多いところを見て行きますと、米国分類483番、半導体デバイス製造技術に関係するところですが、量子井戸の製造方法とか量子細線の話、マスクの話、レーザーの製造方法などがここに含まれています。
次に、権利者出願人別について見て行きたいと思います。 通常、米国特許ですので、アメリカの企業が多いのですが、この量子ドットデバイスについては、日本企業もかなり目立ちます。
目立つ企業としては、キヤノン、富士通、東芝、NEC、シャープ、ソニー、松下電器がなどがあります。
権利者別集計では、日本企業に重点を置いて、見て行きたいと思います。
まず、最初にキヤノンを見て行きます。光検出器関係が多そうです。非線形光デバイスなどもあります。
次に富士通では光関係が圧倒的に多くて、光半導体メモリー素子というのもあります。ホールバーニングメモリーというメモリーも含まれています。光デバイスもありますが、メモリー関係も目立ちます。
次に東芝を見ます。ざっと見た感じでは、製造方法というのがかなり目立っています。その他、カンタムドットメモリーセルなども見られます。
次に松下電器を見て行きます。目立つのは、製造方法、レーザーの製造方法などがあります。目を引くものとしては、「たんぱく質を使用している単一電子トランジスター」というのが出願、成立しています。その他、機能素子の製造方法に関する特許もあるようです。
次にソニーを見て行きます。製造方法もあるのですが、メモリー関係が多くあります。また、電荷転送素子もあります。
次にIBM(海外企業)を見て行きます。ざっと見て行きますと、検出器関係、コンピューティングエレメント、演算器、その他、メモリー素子がちょっと目立ちます。また、光関係、発光関係も多いです。変わったものとしては、走査型原子間力プローブを用いた半導体高解像度不純物の導入というのも目を引きます。
次にテキサスインスルメンツ(TI)もかなりの特許を成立させています。製造がらみの特許、スイッチデバイス、ROM、光空間変調器、量子効果スイッチ、分離セルも出ています。
次に米国ベンチャー企業で気がついたものを見て行きます。バイオクリスタルという会社があります。検出器や光の平行フィルターといったものを成立させています。
次にバイオピクセル社というものがあります。ここは、ざっと見て行きますと、バイオという名前が付いているだけあって、DNAがらみの検出器とか検出方法、蛍光標識法などの特許が多いようです。量子ドットをどのように用いているのか興味あるところです。
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探検隊長より
全体の印象としては、やはり光関係が多いのですが、メモリー関係も、目を引きました。特に単電子デバイスなど将来のメモリーの記憶容量を飛躍的に増大させる可能性がある技術ですので、今後の発展が期待されます。 また、日本メーカーが奮闘しているという印象を受けたのは、非常に喜ばしい限りです。
xxxx.netのドット、すなわち点(・)です。点というのは、非常に小さい
領域で、その中にほんの数個の電子しか入らないような、そんな小さな点の領域
です。この時、電子というのは、半導体中を自由に動き回れる電子とはまったく
違った振る舞いをします。それを用いて役に立つ電子デバイスや役に立つ光半導
体等を開発しようという研究がいろいろな所で行われています。今回は、この量
子ドットが探検のテーマです。
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今回、探検の対象とするのは量子ドット(qunatum dot)という言葉が全文検索で含まれているものについて、分類集計を行ったデータ(quatum_dot)です。
まず、最初に、筆頭米国分類優先年ベース集計を見て行きたいと思います。この集計では、出された特許、成立した特許がどの技術分類に分類されたか、量子ドットという考え方がどういう技術分野で重要であるか、いつ頃、そのような研究開発がなされたなどの傾向をみることができます。
ざっと見て行きますと、目立ちますのは、米国分類250番、放射エネルギー関係、米国分類257番、アクティブソリッドステートデバイスというところに非常に多く分類されています。また、オプティクス関係(359)、コヒーレント光発生関係(372)、半導体製造技術関係(438)が多いです。
では、その米国分類の中身について見て行きたいと思います。
成立している特許では、やはり光関係が圧倒的に多そうです。米国分類250番、放射エネルギー関係に分類されているものとしては、ナノクリスタルを用いたリフレクター、ルミネッセンス関係、操作型プローブ顕微鏡、マイクロセンシング等が分類されています。
次に米国分離257番、アクティブソリッドステートデバイスのところを見て行きます。量子デバイスを用いた出力スイッチや三端子量子デバイス等がこういうところに入っています。量子結合型のROMとういうものも成立しています。その他、量子効果スイッチ、非線形光デバイス関係もここに分類されています。ロジックセル、汎用量子ドット論理セルというのも、ここに入っています。かなり広いデバイス群が含まれています。
次に多いところを見て行きますと、米国分類483番、半導体デバイス製造技術に関係するところですが、量子井戸の製造方法とか量子細線の話、マスクの話、レーザーの製造方法などがここに含まれています。
次に、権利者出願人別について見て行きたいと思います。 通常、米国特許ですので、アメリカの企業が多いのですが、この量子ドットデバイスについては、日本企業もかなり目立ちます。
目立つ企業としては、キヤノン、富士通、東芝、NEC、シャープ、ソニー、松下電器がなどがあります。
権利者別集計では、日本企業に重点を置いて、見て行きたいと思います。
まず、最初にキヤノンを見て行きます。光検出器関係が多そうです。非線形光デバイスなどもあります。
次に富士通では光関係が圧倒的に多くて、光半導体メモリー素子というのもあります。ホールバーニングメモリーというメモリーも含まれています。光デバイスもありますが、メモリー関係も目立ちます。
次に東芝を見ます。ざっと見た感じでは、製造方法というのがかなり目立っています。その他、カンタムドットメモリーセルなども見られます。
次に松下電器を見て行きます。目立つのは、製造方法、レーザーの製造方法などがあります。目を引くものとしては、「たんぱく質を使用している単一電子トランジスター」というのが出願、成立しています。その他、機能素子の製造方法に関する特許もあるようです。
次にソニーを見て行きます。製造方法もあるのですが、メモリー関係が多くあります。また、電荷転送素子もあります。
次にIBM(海外企業)を見て行きます。ざっと見て行きますと、検出器関係、コンピューティングエレメント、演算器、その他、メモリー素子がちょっと目立ちます。また、光関係、発光関係も多いです。変わったものとしては、走査型原子間力プローブを用いた半導体高解像度不純物の導入というのも目を引きます。
次にテキサスインスルメンツ(TI)もかなりの特許を成立させています。製造がらみの特許、スイッチデバイス、ROM、光空間変調器、量子効果スイッチ、分離セルも出ています。
次に米国ベンチャー企業で気がついたものを見て行きます。バイオクリスタルという会社があります。検出器や光の平行フィルターといったものを成立させています。
次にバイオピクセル社というものがあります。ここは、ざっと見て行きますと、バイオという名前が付いているだけあって、DNAがらみの検出器とか検出方法、蛍光標識法などの特許が多いようです。量子ドットをどのように用いているのか興味あるところです。
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探検隊長より
全体の印象としては、やはり光関係が多いのですが、メモリー関係も、目を引きました。特に単電子デバイスなど将来のメモリーの記憶容量を飛躍的に増大させる可能性がある技術ですので、今後の発展が期待されます。 また、日本メーカーが奮闘しているという印象を受けたのは、非常に喜ばしい限りです。
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