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 アップルがHTCを「訴えた」件、ニュースやブログサイトでも話題だ。
例えば
「アップル、iPhone関連特許侵害でHTCを訴える」
http://japanese.engadget.com/2010/03/02/iphone-htc/

同URLから引用---------------------------------
「携帯電話界隈での裁判沙汰といえば近頃はノキアとアップルの訴訟合戦が話題ですが、
今度はアップルがHTCを訴えました。iPhoneのユーザインタフェース、アーキテクチャ、ハードウェアに関連する
20の特許を侵害したというのがアップルの主張です。訴状はデラウェア州、および米国際貿易委員会(ITC)に提出済。」
--------------------------------------------
とのことだ。
どういう特許でどういう具合に訴えたのか興味のあるところだ。
幸い、上記の記事には訴状へのリンクが貼ってある。
それを元に特許明細書を入手して解析を試みた。

 リンク先の資料によるとITCへの提訴の際に使われた米国特許は、下記の10件だ。
5481721、5519867、5566337、5929852、5946647、5969705、6275983、6343263、5915131、RE39486

 他方、裁判所に持ち込まれた特許群は下記の10件だ。
7362331、7479949、7657849、7469381、5920726、7633076、5848105、7383453、5455599、6424354

双方10件づつ、合計20件だ。

 これらを見てまず気づくのは、
●両者に重複がない。
●裁判に持ち込まれた方には、比較的最近成立した特許が多い。ということだ。
裁判特許群には、7、xxx、xxxで始る特許が6件含まれているのに対して、
ITC提訴分には1件も含まれていない。

 一般に古い特許ほど強い。特許をつぶそうとする場合は、
特許が出願された以前の先行文献を探し出して、それを元に反証を行う必要がある。
 パイオニアワーク的な特許をつぶそうとすると、担当者は苦労する。
探すのが困難なのだ。技術の概念も用語も統一されていない。
また、特許分類そのものが明確でないことも多い。

 また、ITCの結論の方が訴訟よりも早いという話をしばしば聞く。
そのため、最近では、まず、「ITC提訴」ということを行うようだ。
古い特許ばかりでITC提訴群を固めたのは、より早い結論を引き出すということを期待している現われではないだろうか?
ITC提訴という最初の矢を速攻で放ち、次に、2の矢である「裁判」をちらつかせる。
うまいやり方だ。りんごの本気度も感じる。

 ITC提訴特許群だけをピックアップしてみると、
技術起源としては1990年代前半に遡る。
もうすぐ、20年になろうとする昔だ。
 成立時の譲受人として、NeXTコンピュータの名前が見える。
その他、
Object Technology Licensing Corp
Taligent Inc
というちょっと耳慣れない企業が名前を連ねている。
検索してみると、比較的簡単にヒットして、いずれも、アップルとIBMの間に生まれたベンチャー企業だ。
まさに、新しいテクノロジーのゆりかごになった場だ。

 ITC提訴特許群は近い将来に特許期限が切れそうな特許で固めていると言うのは、
少し意地悪な見方ではあると思うが、正しい推定だろう。
 それに対して、法廷提訴特許群の内6件は、技術起源が今世紀に入ってからのものだ。
法廷で勝訴もしくは、勝訴に近い和解を勝ち取ることができれば、
今後、長い間、他社に対する睨みになるのだろう。

門伝也(もんでんや

なお、バックエンドサイトもご覧ください。
こちらの方に情報の集約、見える化を行って行く予定です。


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2010.03.16 Tue l りんご l コメント (0) トラックバック (0) l top

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